ウイルソン『ハイパープロスタッフ 85 2000スペシャルエディション』のインプレ
今回は廃盤が決定したらしい、『プロスタッッフ6.0-85』の記憶を留めておくために,2000年に限定販売され、その後追加で発売された『ハイパープロスタッフ 85 2000スペシャルエディション』のインプレです。
『ハイパープロスタッフ 85 2000スペシャルエディション』は、現代の『プロスタッフ6.0』にセントビンセントのイメージを追求し、金型にセントビンセントの肉厚の金型を使い、さらにハイパーカーボンを追加してパワーをアップしたという逸品です。
気になるスペックは
ヘッドサイズ 85sqin
重量 330〜340グラム
バランス 305mmくらい
フレーム厚 17mm
ストリングパターン 16×18
RA値 69?くらいです。
基本的にはプロスタッフ6.0-85に似てはいますが、明確な違いとしてあげられるのが打球感の堅さでしょうか?
但し、その堅さと引き換えに明らかに速い球が打てるように仕上がっています。
堅いながらもコントロール性能、というか食いつき感は抜群で、ボールを手のひらで感じる事の出来る最高に上質な、何とも言えない絶妙の打球感は2009年の今現在でもプロスタッフ85シリーズに勝るラケットを私は知りません。
もしもラケットに打球感を求めるのならば、このプロスタッフ6.0-85シリーズ以外に他に選択肢はないと断言出来るほどの唯一無二の魅力を持ったラケットです。
重量は結構ありますが、何しろ極端なトップライトのために、例えばピュアドライブなんかよりも全然振れてしまうくらいです。
一度この感覚を覚えてしまうと、フェデラーが使ってるとされる『シックスワン90 us』ですらヘッドが重く感じます。
ちなみに私はフェイス両サイドに6グラムづつ、合計12グラムの鉛を張って調整しております。
それでも振り抜きやすいです。
とにかくフェイスが小さいせいか、振り抜き感は信じがたいほどに振り抜けてしまいます。
この振り抜き感も病み付きになりますね。
さて、実際のインプレです。
まずはストローク。
正直現代のラケットと比べると絶対的なパワーはありません、というか出しにくいです。
ただそのかわりにコントロール性能は抜群で、本当に相当に狭いエリアでも狙ってしっかりと打つ事が可能です。
スピンはそんなにはかかりませんが、必要にして十分という所でしょうか?
そして何より一番の持ち味は、不思議なまでの打球の重さがある事でしょう!
しっかりと打てれば、スピードではなく、重さでミスを誘う事が出来ます。
浮いたボールをしっかり叩いてエースをとるには技量とパワーが必要になるのはしょうがない所でしょう!
むしろライン際の際どいところを狙って前へ出るのがおすすめです。
次にボレーです。
もう最高です。
元々トップライトなのが幸いして、操作性は抜群。
そして、狙ったところに低く滑るボールをコントロールよく打つ事が可能です。
かつて、エドバーグやサンプラスが愛用しただけあって、ボレーの性能は最高中の最高でしょう。
あ、勿論クーリエも愛用していたので、ストロークもいけますけどね。
とにかく、手のひらでボールを受け止めて、気持ちの良いホールド感を感じながら射出する感覚は最高である上に、実際に決定力のあるボレーが打てます。
正直ストロークでエースをとるのはなかなか難しいですが、ボレーならばかなり決定力があると感じます。
次はサーブです。
基本的にはフラット系のラケットなのですが、しっかりとスピンをかけると結構跳ね上がってくれます。
絶対的なスピードは現代のラケットには及びません。
でも、ここでもやはり球の質が重いボールが打てるので、本来の持ち味であるコントロールの良さを生かして際どいところを狙っていけば相手のミスを結構誘えます。
また、フラットで打った場合もセンターでのエース狙いなんかでは、思った以上に決める事が出来るかもしれません。
コントロールの良さが故に。
まあ、トータルとしては現代の新しいラケットほどの絶対性能はないのかもしれません。
でも、未だに愛好家が居るというのはうなずける話です。
それほどに、今でも十分使える希有な魅力を持ったラケットだと思います。
もしもまだ打った事がない方がいましたら是非とも一度だけでいいから打ってみて下さい。
ラケットって本来こうゆうものなんだ、っていう新しい発見が出来るかもしれません。
少なくとも私の中では、永久に不滅のラケットだと心から信じています。
確かに技術と、体力&パワーが要求されるのも事実ですが、それでもなんとか使いこなしてやろう!という気持ちにさせてくれるラケットです。
そして繰り返しになりますが、私は今までこれほどに打球感の良いラケットを他に知りません。
2009年のいまでも、このラケットを超える打球感を持ったラケットにはお目にかかった事がありません。
廃盤になるのは残念ですが、いまだからこそ、こうゆうラケットの味って現代に必要な気がします。
『プロスタッッフ6.0-85』最高です。


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