「アンドレ・アガシ伝説の軌跡」について。
WOWOWで放映されたもので、アガシの生い立ちから引退後の活動までをざっと追った内容でした。
その中で私が一番熱心に観たのは永遠のライバル「ピート・サンプラス」との激戦の様子。
もう今から10年以上前からの戦いから、2002年全米決勝の舞台までなかなかのボリュームで見せてくれました。
こうして一気にプレーを観ながら歴史を振り返ると、二人のテニスがいかに凄くて、かつエンターテイメント的だったかという事を再認識出来る内容でした。
印象的だったのは、2003年全米。
サンプラスの引退セレモニーでのアガシのビデオコメントでした。
「彼に挑戦する事はボクの特権だったと確信している」
2002年の決勝の最後、WOWOWの解説の岩佐さんが
「私たちはこの先、この二人以上のライバル関係を観る事があるのでしょうか?」
と言っていました。
本当にそうだな。と思いました。
ジム・クーリエ、マイケル・チャン、ステファン・エドバーグ、ボリス・ベッカー、イワン・レンドル、、、
ゴラン・イバニセビッチ、ミハエル・シュティッヒ、、、
当時のテニス界には様々な個性を持ったライバルがアガシと凌ぎを削りました。
そして新世代。
マラト・サフィン、レイトン・ヒューイット、アンディ・ロディック、、、
そして、現世代の王者ロジャー・フェデラー、、、
しかし、アガシの長いキャリアを通してみてもやはり「ピート・サンプラス」こそが究極のライバルだったのではないでしょうか。
今思う事は、ロジャー・フェデラーにそこまでのライバル関係が存在するのかどうか?
という事です。
ある人は言うでしょう。
ラファエル・ナダルがフェデラーに勝ち越してるじゃないか?
マラト・サフィンが本気になれば対等、あるいはロジャーを上回るかもしれない。
それはレイトンやアンディも同じかもしれません。
でも、ロジャーは孤独な王者だと思います。
孤高とも言えるでしょう。
アガシはかつてサンプラスを
「疑う余地もなくボクが今まで対戦した相手の中で最強だった」
と表しました。
アガシは非常にクレバーなんでしょう。
その後、比較してロジャーはとっても強いんだよ!という発言はしても、ロジャーが史上最高とは最後まで言いませんでした。
その意味は我々が勝手に妄想を膨らます材料でしかないのかもしれませんが、、、
我々の定めは過酷で、それでいて残酷で、でも楽しいものかもしれません。
比べること自体無意味な事なのに、今でも比べる人がいます。
全盛期のサンプラスと今のロジャーが戦ったらどっちが強いんだ?と。
そして私も思います。
全盛期のアガシのストロークにロジャーは打ち勝てただろうか?と。
勿論意味は無いけど、こうした空想は楽しいものです。
そうした時、やはり偉大なるカリスマ、アンドレ・アガシと、記録ずくめのチャンピオン、ピート・サンプラスの二人のライバル関係は永久不変のものなのだな。と時を止めて思います。
2002年、全米に優勝し引退したサンプラスと、2006年、坐骨神経痛と戦いながら最後までコートに立ち続けたアガシ。
本当に対照的な二人だと思います。
だからこそ素晴らしいライバル関係にあれたのでしょう。
きっとこの記憶は永遠に残り続けます。
素敵な生き様をありがとう。
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